スペインで雲海が見られる場所
雲の上を飛行機で飛んだ経験がある方もいるでしょう。雲の上では、その景色を後にする前に写真を何枚か撮ったかもしれません。そうした景色は毎日見られるわけではありませんが、スペインを旅行すれば、幸いなことに雲海に覆われた山岳地帯で同様の風景を見つけることができます。雲海を横切るとそこにはプライベートな雰囲気と静寂が漂い、まるで雲と空の間にいるかのようです。
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グラン・カナリア島のピコ・デ・ロス・ポソス・デ・ラス・ニエベス展望台
カナリア諸島では、この自然の驚異が頻繁に発生します。そうした場所のひとつにピコ・デ・ロス・ポソス・デ・ラス・ニエベスがあります。これはグラン・カナリア島にそびえる山で、その標高は1,949メートルに達します。そこでは石でつくられた半円が展望台を形作っており、その展望台から見えるロケ・ヌブロは、景色を埋め尽くす雲海にすっかり溶け込んでしまっています。 この象徴的な天然記念物がある自治体はテヘダで、そこを起点にロケ・ヌブロ展望台に向かうルートをたどることができます。この自然のバルコニーでは、綿の海と近くの峰が共存しています。夕日が沈むまで待つというプランもあります。テイデ山をバックにした風景が日没時に特に幻想的なものになるからです。
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カンタブリアのフエンテ・デル・チボ展望台
まずは道路を上っていきます。その道路はレイノサを出発し、最後にアルト・カンポー・スキー場に到達します。標高が2,000メートルあるその地点では、フエンテ・デル・チボ展望台が眼下に広がる絶景の頂点に立っています。そこではたびたび雲海が形成されますが、その雲海はまるで地平線に隠れているかのようで、そこから周囲の山々の頂上が顔を出しています。 先ほどと同じ道路を通って、この州では一番標高の高い舗装区間に沿って進むと——「この州」とはもちろんカンタブリア州のことです——、目に飛び込んでくるのはピコス・デ・エウロパです。この地を冬に訪れる予定であれば、一面の雪のおかげでスキーが楽しめます。その近くには、この展望台の名前の由来となっている氷水の泉が湧いています。
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ルゴ県オ・セブレイロ
オ・セブレイロ村付近の風景は、特に日の出の間、雲海に紛れていることがよくあります。景色全体の柔らかさと空の強烈な色が溶け合うことで、美しく甘いパノラマビューとなっています。冬を迎え、この村に霧がやってくる頃になると、オス・アンカレス地域の高地に位置するオ・セブレイロでは、村の鐘を鳴らして巡礼者を導いていたものです。それもそのはず、この村が位置しているのはサンティアゴ巡礼のフランスの道なのですから。さらに、村には壮麗なプレ・ロマネスク様式の教会と絵のように美しいパジョーサ(茅葺き屋根に覆われた石造りの家のことで、ローマ時代以前の文化でも伝統的だったもの)があります。
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ラ・パルマ島のロケ・デ・ロス・ムチャチョス展望台
海抜2,426メートルにあるロケ・デ・ロス・ムチャチョスは島の最高地点です。その島とはラ・パルマ島。ロケ・デ・ロス・ムチャチョスはカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園の北端に接しているため、展望台からのその眺めに並ぶものはありません。晴れていれば、島々のシルエットが海に浮かぶ様子を目にすることができます(ラ・ゴメラ島、エル・イエロ島、テネリフェ島)。 低い雲が展望台の周囲に見事な光景を生み出します。これは、島の気候、貿易風、地理的位置により、雲が通常より低い高度で形成されるためです。雲の上まで上れば、ラ・パルマ島の上質な空を楽しむことができます。その証拠に、ここは星空観察におすすめの場所としてスターライト目的地に認定されているのです。しかも、ここにはロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台まであります。
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