バルセロナのガウディ家博物館

天才たちの家を見学してみる

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スペインにいくつかあるエキサイティングな家美術館・博物館をいくつか紹介します。


ガウディやピカソ、セルバンテスといった偉大な芸術家や作家の人物像をよく知るために、昔彼らの家だったところを見学するという趣の異なる方法があります。芸術家たちの寝室や仕事場として使われていた空間を歩き回ることで、家族との日常生活の様子がわかると同時に、彼らの驚きに値する創造活動をより深く理解できるので、作品を眺めるだけの典型的な美術館・博物館にいくのとは格段の違いといえます。この記事では8箇所にある家美術館・博物館を提案します。実際にはスペイン国内にもっと沢山あるのですけれど。

バルセロナにあるガウディの家博物館

1906年、54歳のときに、ガウディは父親と姪とともにバルセロナの美しいグエル公園の中にあるこの家に移り住みました。父親も姪もその数年後に亡くなってしまいましたが、ガウディは質素な生活をしながらそこに住み続け、サグラダ・ファミリア教会の建設に身を捧げました。サグラダ・ファミリアはカサ・ミラなどと並び、バルセロナを訪れたら絶対に外すことのできない見学スポットです。家博物館 の内部では家具をはじめ、ガウディがデザインした様々なものを目にすることができます。

マラガにあるピカソの生家博物館

ピカソの生まれ故郷であるマラガでは、彼の生家を見学することができます。十九世紀に造られたサロンを復元した部屋や、マラガ人ピカソの家族の遺品や有名な作品「アヴィニョンの娘たち」の準備段階で描かれた下絵のほか、ピカソやミロ、シャガール又はマックス・エルンストがイラストを描いた50冊以上の本を鑑賞することができます。

バルセロナにあるガウディの家博物館

ポルリガッツにあるサルバドール・ダリの家

もともとポルリガッツの小さな漁師小屋だった建物は、40年かけて サルバドール・ダリが唯一定住した家へと変貌しました。1982年、自身の妻でありミューズでもあったガラが亡くなるまで、ダリはここで暮らしました。今日、この家をすみずみまで見学するいうことは、狂気と天才の狭間を漂うシュールレアリズム作品に埋め尽くされた複雑な迷路を歩き、刺激的な光に満ちた漁村風景に囲まれることを意味します。いわゆる「ダリの三角形」は、この家と、ほかの2つの家で構成されています。フィゲラスのダリ劇場美術館とプボルのガラ・ダリ城。

ランサロテにあるジョゼ・サラマーゴの家

ランサロテ島で見られるカナリア諸島独特の火山景観には、類まれな魅力があります。これに加えて、もう一つの魅力があります。かのノーベル文学賞受賞者が晩年を過ごした家を見学できるのです。サラマーゴはこの家を「本で造られた家」と定義していました。屋内にある時計の針はすべて、午後4時を指しています。これは、彼がパートナーのピラール・デル・リオと出会った時刻が午後4時だったためです。文学におけるロマン主義の美しいメタファーと、サラマーゴが“白の闇”の執筆を開始した書斎があるこの家が放つ美しさ、息を呑むほど充実した図書室、あるいは平和と学識のシンボルで伝説となった彼のオリーブの樹

ポルリガッツにあるサルバドール・ダリの家

アルカラ・デ・エナーレスにあるセルバンテスの生家博物館

マドリードから40キロメートル足らずの距離にあるアルカラ・デ・エナーレスは、歴史上最も有名なスペイン人作家の生家が市内にあることを誇りにしています。その作家とはミゲル・デ・セルバンテス。最初の驚き:セルバンテスが永遠の命を与えた小説の登場人物、ドン・キホーテとサンチョの像が、ベンチに座って見学者たちを出迎えます。一度邸内に入ると、薬部屋、化粧室、寝室が再現されているおかげで、いとも簡単に十六、十七世紀にタイムスリップし、当時の習慣や毎日のルーティーンが想像できてしまいます。また、年間を通じて様々なテーマに沿った見学や演劇のショーが企画されています。

ウエルタ・デ・サン・ビセンテグラナダにあるフェデリコ・ガルシア・ロルカ家博物館

血の婚礼』や『イェルマ』などの傑作文学の一部はこの家で生まれました。これは、ガルシア・ロルカの一家が1926年から1936年までの間、毎年ここで夏を過ごしていたためです。家の中を見て回ると、ロルカが執筆のために探し求めていた隠れ家の中にいるような気分になります。ピアノ室やロルカの寝室といった部屋に足を踏み入れ、彼らが実際に使っていた家具や装飾品をじっくりと眺めたり、ダリのような芸術家の作品を楽しんだりする事ができます。

アルカラ・デ・エナーレスにあるセルバンテスの生家博物館

マドリードにあるソローリャ美術館

たとえマドリードの中心部にいたとしても、この美術館の中に入り込むと街の騒音から隔離され、庭園が奏でる心地よい音に時が経つのを忘れてしまうに違いありません。それこそ、このすてきな美術館の紹介状です。同美術館は1911年以来、画家ソローリャとその家族の住まいでした。当時の家具が置かれた各部屋を見て回りながら、この芸術家が描いた《浜辺の散歩》のような名画に出くわすのは至上の喜びです。

フエンデトードスにあるゴヤの生家

「この 質素な家 で後に母国の栄誉となり、芸術の世界を驚嘆させた高名画家、ゴヤ・ルシエンテスが生まれた。」という文句がこの建物の正面に記されています。そう、天才画家ゴヤは1746年に、サラゴサ市から40キロメートルちょっと離れたこの地で誕生しました。当時の牧歌的な雰囲気に思いを馳せ、穀物置き場にある時代特有の家具と家具の間から顔を覗かせている後の天才、少年ゴヤを想像することは難しくありません。すぐ隣にある版画美術館を訪問して非常に有名な版画集 気まぐれ戦争の惨禍闘牛技 そして を鑑賞することを強くおすすめします。

マドリードにあるソローリャ美術館のホール
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