スペインを高速鉄道で旅する

マドリード - セビージャ線所要時間：約2時間30分。停車駅（電車によって変わります）：シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - セビージャ。スペインの首都マドリードとアンダルシアの主要都市セビージャを、高速鉄道AVEがつないでいます。マドリードの王宮やプラド美術館の観光後、約2時間半でヒラルダの塔、黄金の塔などの観光名所や美味しい料理が楽しめるセビージャに到着します。この路線を走る列車は、途中他の駅にも停車します。最初の停車駅は、セルバンテスの不朽の名作「ドン・キホーテ」で知られるシウダ・レアルです。次が、プエルトジャノ。三つ目の停車駅はコルドバです。有名なメスキータ＝大聖堂などのモニュメントが立ち並ぶ旧市街全体が世界遺産に登録されています。ちなみに、メスキータ＝大聖堂も世界遺産に登録されています。

バルセロナ - セビージャ線所要時間：5時間18分～。停車駅（電車によって変わります）：カンプ・デ・タラゴナ - リェイダ - サラゴサ - マドリード - シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - セビージャ。バルセロナからセビージャまでは、高速鉄道AVEで約5時間強です。AVEを利用するとどんなことができるか想像できますか？例えばサグラダ・ファミリアで夜明けを迎え、夕方にはセビージャのマリア・ルイサ公園を散歩することも可能なのです。 

バレンシア - セビージャ線所要時間：4時間23分～。停車駅（電車によって変わります）：レケナ-ウティエル - クエンカ - マドリード - シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - セビージャ。バレンシアからセビージャへ行く高速鉄道AVEもあります。そのため、これら二つの主要観光目的地の間の移動は、最速で4時間ほどで済みます。

マドリード - マラガ線所要時間：2時間40分～。停車駅（電車によって変わります）：シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - プエンテ・ヘニル - アンテケラ - マラガ。同じくアンダルシア地方にあり、コルドバからわずか130キロメートルあまりの距離に位置するのがマラガです。高速鉄道AVEはマドリードからマラガにも運行しています。マラガでは、古代ローマ劇場、歴史地区、市内でも特に有名な芸術センターであるピカソ美術館などに胸を打たれることでしょう。 

バルセロナ - マラガ線所要時間：5時間30分～。停車駅（電車によって変わります）：カンプ・デ・タラゴナ - リェイダ - サラゴサ - カラタユ - グアダラハラ - マドリード - シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - プエンテ・ヘニル - アンテケラ - マラガ。マラガへはバルセロナ発も運行しています。この路線を利用すれば、6時間以内に、スペインに接した地中海の端から端までを移動することができます。

マドリード - グラナダ線所要時間：3時間30分～。停車駅（電車によって変わります）：シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - プエンテ・ヘニル - アンテケラ - ロハ - グラナダマドリードからアンダルシア地方にいたる高速鉄道の路線は、グラナダにも接続しています。路地が醸し出す雰囲気やタパスの伝統、そして何よりも、印象的なアルハンブラ宮殿で知られるこの街を訪れるのに是非ともご利用ください。アルバイシン地区では道に迷うことのないようご留意ください。また、展望台へ足を運べば、アルハンブラ宮殿やその中庭の絶景を見渡すことができます。宮殿も中庭も世界遺産に登録されています。

バルセロナ - グラナダ線所要時間：6時間25分～。停車駅（電車によって変わります）：カンプ・デ・タラゴナ - リェイダ - サラゴサ - マドリード - シウダ・レアル - プエルトジャノ - コルドバ - アンテケラ - ロハ - グラナダバルセロナ・グラナダ間の迅速なアクセスのおかげで、バルセロナのグエル公園やサグラダファミリア教会、コルドバのメスキータ、グラナダのアルハンブラ宮殿をほんの数日で巡ることが可能です。これらのモニュメントは、すべてユネスコの世界遺産に登録されています。

マドリード - バルセロナ線所要時間：2時間30分～。停車駅（電車によって変わります）：グアダラハラ - カラタユ - サラゴサ - リェイダ - カンプ・デ・タラゴナ - バルセロナ。もう一つの選択肢は、AVEでスペイン北東部、カタルーニャへの移動です。国内で最も重要な都市の一つであるカタルーニャの州都バルセロナには、高速鉄道AVEの直通を利用すればマドリードから2時間半で到着することができます。バルセロナでは、サグラダ・ファミリアや大聖堂など、数多くの歴史的建築物があなたを待っています。AVEは、バルセロナとジローナ、さらにフィゲラス（フィゲラス＝ビラファント駅で列車を乗り換えると直通でパリまで約5時間半で行くことが可能）をつないでいます。ジローナでは、旧ユダヤ人街や大聖堂が楽しめます。フィゲラスには、ダリ劇場美術館があります。この路線を走る列車の一部はサラゴサにも停車します。サラゴサはスペインで5番目に人口の多い都市で、市内をエブロ川が流れ、有名なピラール大聖堂もあります。また、リェイダに停車する列車もあります。リェイダの高地では王の城（ラ・スダ）や旧大聖堂（セウ・ベジャ）といったモニュメントが注目に値します。タラゴナからわずか10キロメートル強の距離にあるカンプ・デ・タラゴナにも停車しますが、この町ではローマの痕跡が地中海に溶け込んでいます。

マドリード - バレンシア線所要時間：1時間50分～。停車駅（電車によって変わります）：クエンカ - レケナ-ウティエル - バレンシア マドリードとレバンテ地方を結ぶ路線では毎日AVEが運行されており、マドリード・バレンシア間は直行列車によって110分でアクセスできます。バレンシアの芸術科学都市のような場所を訪れるには最も便利な交通手段と言えるでしょう。この路線の他の列車はクエンカ駅とレケナ-ウティエル駅にも停車し、そのうちの何本かは、もう少し先で終点を迎えます。それが、カステジョン・デ・ラ・プラナの街です。最初の停車駅はカスティージャ - ラ・マンチャ州に位置する、世界遺産の町です。二つ目はバレンシア州にあるワインで有名な地域です。最後のカステジョンは同州にある海岸沿いの町です。

マドリード - アリカンテ - ムルシア線所要時間：2時間15分～（アリカンテの場合）、2時間45分～（ムルシアの場合）停車駅（電車によって変わります）：クエンカ - アルバセテ - ビリェナ - アリカンテ - エルチェ - オリウエラ - ムルシアアリカンテ市はコスタ・ブランカに位置し、スペインのレバンテ地方を代表する観光目的地でもあります。町の旧市街やサンタ・バルバラ城は絶対に見逃せません。さらに2022年、この路線はムルシア市まで延伸しました。ムルシアの大聖堂にはスペイン屈指の高さを誇る鐘楼があります。ムルシアに向かう途中、巨大なヤシ園で知られる都市エルチェと、歴史芸術的総体に指定された旧市街を擁する都市オリウエラに停車します。

マドリード - ウエスカ線所要時間：2時間20分。停車駅（列車によって異なります）：グアダラハラ – カラタユ – サラゴサ – タルディエンタ – ウエスカ。高速鉄道AVEによる直行列車は1日に1本しかありませんが、「ピレネー山脈への玄関口」であり、また貴重な大聖堂もそびえる落ち着いた街ウエスカに、この国の首都からわずか2時間40分で到着できるのです。

マドリード - レオン線所要時間：2時間。停車駅（電車によって変わります）：セゴビア - バジャドリ - パレンシア - レオン。レオンでは、スペインで最も美しい大聖堂の一つを見学したり、「バリオ・エル・ウメド」と呼ばれるエリアで夜の雰囲気をお楽しみください。また、レオンに到着する前にパレンシアで下車することもできます。パレンシアでは、中世史跡群や郷土料理が楽しめます。 

マドリード - バジャドリ線所要時間：55分～停車駅（電車によって変わります）：セゴビア - バジャドリ。マドリードからわずか約200キロメートル北に位置するバジャドリでは、16世紀に建てられた大聖堂や広大なマヨール広場を見学することができます。さらに、この路線を走る列車は途中でセゴビアにも停車します。セゴビアは世界遺産の町として知られ、二千年の歴史をもつ美しい水道橋やアルカサルがあります。

マドリード - オウレンセ線所要時間：2時間15分。停車駅：サモラ。高速鉄道AVEはガリシアにも乗り入れています。2021年末、それまで高速鉄道が運行されていなかったスペイン最後の要衝、ガリシアへの延伸が実現しました。本路線の終点は温泉の町オウレンセです。ローマ時代に栄えたこの町には有名な熱い温泉があり、温泉の一部は入浴者が自由に利用できるようになっています。ご希望であれば、中間にあるサモラ駅（マドリードから高速鉄道でわずか1時間）でも降車できます。サモラは、約20堂あるロマネスク様式の教会で知られる町です。