カエサルアウグスタの劇場博物館

2003年、サラゴサ市でも最良の形で保存されているモニュメントの1つである「カエサルアウグスタの劇場博物館」の歴史や重要性を紹介する博物館がオープンしました。

1972年に再発見されたこの古代ローマ劇場は、おそらく1世紀に建てられたものです。3世紀に、その石が城壁や他の建物に使用されたことで衰退し始め、最終的に、その構造は新しい住居の下に隠され、忘れ去られてしまったのです。ちょうどその近くに、16世紀の建造物であるガブリエル・サポルタ邸があり、それが現在の博物館となっています。1階には、劇場跡地の歴史的変遷や過去に実施された考古学的発掘調査の概要を示すパノラマビューが設置されています。地下階では、視聴覚投影、模型、舞台美術、同劇場の3次元レプリカなどを観賞できます。見学コースには、このモニュメント自体への入場が含まれており、「説教壇」と呼ばれる木製の舞台まで近づくことができます。最後に2階では視聴覚メディアを利用して、ローマ演劇、ジェンダー、作者たちへのアプローチができます。また、この劇場を取り巻くさまざまな文化の側面を知るべく、イスラム、ユダヤ、キリスト教のさまざまな家庭風景の再現があります。