夏至の火祭り、ピレネー山脈

祭りは夏至の時期に行われ、ピレネー地方が魅力に溢れる時期と重なります。祭儀と火が祭りの主役になります。各地の伝統に従い、参加者は火が付いた手作りのたいまつ（ファジャス）を持ち、高地から降りてきます。空に火の形が浮かび上がり、踊りを楽しみ、村では大きなたき火に火が付けられます。これらの儀式は先祖代々受け継がれており、村ごとに、成長や浄化、豊かさなどをシンボルにしています。 アラゴンでは6月末にソブラルベ地方とラ・リバゴルサ地方の村々で祭りが開催されます。カタルーニャでは、アルタ・リバゴルサ、ベルゲダ、パリャルス・ジュッサ、パリャルス・ソビラー、アラン渓谷といった各地域で、6月中旬から7月末までの間、それぞれ異なる日程で祝典が行われます。

至聖なるキリストおよびサン・ビセンテ・フェレールの守護聖人の祭り

ウエスカ県のグラウスで最も重要な祭りです。「モヒガンガ」と呼ばれる祝典が見どころのひとつとなっています。不気味な恰好をした一団が街を巡るというもので、この行事の最後にはマヨール広場で社会を風刺するパフォーマンスが行われます。批評的かつユーモラスな内容のこのパントマイムを演じるのは地元住民です。 祭りの間に行われる注目イベントとしては、ほかにも、リボンのダンス、細い棒のダンス、剣のダンスといった典型的な踊りに加え、巨人や大きな頭で仮装した一団や、「アルバダス」（夜明けに路上で歌われる歌）などがあります。

ウベダ市国際音楽舞踊祭

フェスティバル開催中の週末に、オーケストラやソリストによる質の高いコンサートが開かれ、広く名声を得た音楽イベントとなっています。それ以外の日は、子どもフェスティバル、室内楽サイクル、そして何よりもウベダの歴史地区の各広場でさまざまなコンサートが開かれるミュージックフェアなど、多数のイベントが展開されます。

バルセロナ・ユダヤ映画祭

このイベントは、スペインの歴史と密接な関係にあるユダヤ文化を肯定し、普及させることを目的に開催されます。ユダヤに関わるテーマを取り上げた、ヨーロッパで最も名高いフェスティバルの一つです。この映画祭では、視聴覚作品、短編映画、ドキュメンタリー、長編映画など、多岐にわたるジャンルやトレンドを網羅したさまざまな作品が紹介されます。

ビルバオの聖週間（アステ・ナグシア）

ビスカヤ県の県都ではコンサートやショー、演劇、花火や子ども向けアクティビティが、新広場、ビスカヤ広場、ウナムノ広場やエンカルナシオン広場、ウリビタルテ埠頭やアレナルなど市内各地で行われます。お祭りの開始を告げる宣言と花火の発射は、アリアガ劇場で行われます。 さらに、ビスタ・アレグレ闘牛場では、乗馬した闘牛士との戦いや闘牛8回を含むショーが行われます。

シーフード祭り

この祭りでは、地元の人々によって料理、調達された魚貝類が低価格で提供されます。この地の最高の特産物は、毎年数千人もの人々を呼び寄せ、このイベントを名高いものとし、オ・グロベは「シーフードの天国」とまで呼ばれるようになりました。音楽や地元舞踊、そしてコンクールやスポーツ競技、またはセミナーや展覧会も見逃せません。

オンティンイェントのイスラム教徒とキリスト教徒の祭り

オンティンイェントの街中は、18世紀のハイメ 1 世による街の征服を再現するお祭りと色彩、そして音楽でいっぱいになります。この祭りは8月末に行われ、市民全員が 2 軍（イスラム教徒とキリスト教徒）に分かれて参加し、街への入場や各軍の行進、そしてそれぞれの大使館による歓迎などの場面を再現します。

展覧会： フォト・エスパーニャ（PhotoEspaña）

毎年 50 万人以上の人が訪れるこのイベントにより、約 2 ヶ月間マドリッドは写真の世界首都となります。 最新のニュースや国内外の著名なアーティストたちの写真、ビデオやインスタレーションのプロジェクトを知るために欠かせない機会です。

カンブリス国際音楽祭

ジャズ、フラメンコ、ダンスなど、さまざまなスタイルの音楽を網羅し、文化振興を目指す多元的なイベントです。演奏、ショー、コンサートは、サマ公園やビラフォーチュニー城をはじめ、非常に美しいスポットで行われます。

パンプローナの大晦日

お祭りの雰囲気は旧市街に集中しています。独創的な仮装で新年の訪れを祝うという習慣は最近のものですが、今では多くの人がこの習慣を取り入れるようになりました。この夜は、大胆な仮装、伝統的な仮装または時の人物の仮装が行われ、他に類を見ない祭りの雰囲気と混ざり合います。

ラ・アルテルナティバ。バルセロナ・インディペンデント映画祭

このイベントの主な目的は、短編映画、長編映画、アニメーション、ドキュメンタリーの4つの部門で、国内外のインディペンデント映画作品を紹介し宣伝することです。その他、コンクール外で並行開催される部門や、パネルディスカッション、座談会、討論会などのアクティビティもプログラムに盛り込まれています。

展覧会：白い肌、褐色の肌、黒い肌：スペイン軍のスペイン系アメリカ人の5世紀

展示会はいくつかのテーマ別エリアに分かれています。「二つの世界の交差点」のコーナーでは、15世紀から17世紀にかけての征服者たちの同盟体制において先住民の男女が果たした役割について紹介しています。「インディアスの守護者」のコーナーではアメリカ大陸におけるスペインの防衛システムや重要な戦闘における地元民兵の役割が描かれ、また「国王の旗の下で」のコーナーでは独立戦争中に先住民がスペイン王室に対して示した忠誠心に焦点が当てられています。 エピローグもあります:「アフリカからアフガニスタンまで」のコーナーでは、スペイン内戦から現代に至るまでの現代の軍隊におけるヒスパニック系アメリカ人の存在をクローズアップしています。

セーリング：王妃杯

レースは、バレンシア王立ヨットクラブとピネードやサレールのビーチとの間にあるレガッタのフィールド3つで開催されてます。かくして、バレンシア市内で高レベルのレガッタを楽しむ素晴らしい機会となります。

植物園ナイト

マドリードでの夏の夜、コンプルテンセ大学の植物園で行われるコンサートプログラムに行くと、ユニークな体験をすることができます。 毎年、有名な国内外の芸術家が現代音楽の新しい才能とこの特別な自然の会場で演奏を行います。限定席という恵まれた環境の中、観衆がアーティストを間近で見ることができます。 フェスティバルではさらに「フードトラック」のグルメや、宝石・ファッションや「マーチャンダイジング」の商品のデザイン市場も開催されています。

ウエルバのイベロアメリカ映画祭

このコンペティションは、イベロアメリカ諸国における映画製作の認知と商業化に貢献する様々な映画の宣伝と普及を目的とした国際的なイベントで、ラテンアメリカの映画監督の作品については米国の映画も含まれています。

ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアのカーニバル

ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアのカーニバルは喜びや音楽、そして色の爆発で、通りはお祭り一色となります。このお祭りの期間中、羽やビーズの目を引く服装をまとった数百人の参加者の中から、お祭りの代表を選ぶカーニバルクイーンコンテストが開催されます。同時に、町全体で昼夜を問わず、仮装パレード、音楽や踊りを披露するコンパルサ、そしてユーモアが利いた歌を歌う友達たちのグループであるムルガや山車を目にすることができます。 ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアのカーニバルは16世紀から、具体的には1574年から、マスクや仮装のダンスによりこの島で開催されています。この島において区切りとなる史実であり、時を経て、現在では国際観光名物祭りに指定されています。

マドリード・デザイン・フェスティバル

ハビエラーダス

3月の最初と次の週末のあいだ、数千人の巡礼者がこの聖人を称え、ハビエル城へと続く街道を埋めます。50キロメートル以上に及ぶこの巡礼道は華やいだ雰囲気に包まれます。この巡礼は、19世紀にサン・フランシスコ・ハビエルが、ナバーラの村をコレラの伝染から救ったとされることに始まりました。

展覧会：宝物。サンタ・クルス美術館

この展覧会では、絵画、彫刻、金細工、民芸品、考古学の作品を鑑賞できます。ツアーはエル・グレコの部屋から始まります。ここでは、グレコ本人または彼の工房のサインが入ったキャンバスを最大14枚ご覧いただけます。その中でもひときわ目を引くのが《無原罪の御宿り》です。これはグレコの絶頂期の作品で、作中には彼独特の画風が凝縮されています。 この展覧会には、ホセ・デ・リベラ、フアン・バウティスタ・マイノ、ルイス・トリスタンなど黄金時代の他の重要な芸術家の作品や、アルベルト・サンチェスやアントニオ・ロペスなど現代芸術家の作品も含まれています。さらに、訪問者は部屋の1つに「驚異の部屋」または「珍品の部屋」を再現した場所を見つけるでしょう。そこには、16世紀から18世紀にかけての宗教的な金細工品のコレク ...

ツアー：スコーピオンズ・イン・スペイン

スペインツアー初日の2025年6月27日はカルタヘナを会場に、「ロック・インペリウム・フェスティバル」のヘッドライナーを務めます。その後、6月29日にはサンタ・クローマ・ダ・グラマネートの「バルセロナ・ロック・フェスト」で、7月15日にはパンプローナのナバーラ・アレーナで、7月21日にはマルベーリャの「スターライト・フェスティバル」で、それぞれパフォーマンスが行われます。ハードロックの熱狂的なファンは、このバンドの大ヒット曲を満喫できることでしょう。スコーピオンズはコンサートを通じて、彼らのレガシーが今まで以上に生き生きしていることを証明してくれるはずです。

展覧会：クロノスの支配

この展覧会では、展示されているさまざまな作品を通して、私たちに時間の概念について考えさせ、現代社会が確立した慣習を超えた時間の意味を探求させます。リーボヴィッツの作品も、こうした文脈の中で展示されています。彼女の作品は、制度的な美術史と対話するものであると同時に、ゴヤのような古典芸術家がこうした種類の作品に取り組む際に有していた、やや破壊的な視点を共有するものでもあります。

テネリフェ・ブルートレイル

アスリートとして挑戦し、観客として満喫することができます。 各参加者のプロフィールに合わせられるよう5つのレベルが用意されたレースは、海抜レベルからスペイン最高峰のテイデ山頂に至るまでのルートをカバーしており、テネリフェ島を知るチャンスとなります。 ウルトラ・レース（97Km、約23時間のハードレース）トレイル・モード(66Km、14 時間のレース）、マラソン、ハーフマラソン、身体に障害のある選手およびハンディバイカーで完走する選手に適した4㎞のルートが用意されています。

タラーサ・ジャズ・フェスティバル

このフェスティバルは、あらゆる好みを網羅したコンサートを通じて行われる、一種の品質コンテストといえます。国内外の実力派アーティストが、ジャズの世界を共有する新人ミュージシャンとともに一堂に会するほか、それほど名の知られていない演奏家もその場に集い、この音楽ジャンルの展望を切り開こうと新作を発表します。同フェスティバルではまた、コンサートと並行して、展覧会、会議、「レコードと写真の見本市」といった一連のアクティビティも企画・運営されます。

マラガ・スペイン映画祭

スペイン映画の長編、短編、ドキュメンタリー作品が毎年この映画祭で一堂に会します。 マラガは、映画界の議論・出会いの中心地、数々の作品の紹介の場となります。 様々な著名人へのオマージュの他、連続上映、展覧会、併催アクティビティが企画されます。 開かれた文化的な街であるマラガを知るのに絶好の機会です。