バンデイラ（シジェーダ）のエンパナーダ祭り

毎年、夏になると、何千人もの人々がシジェーダ町（ポンテベドラ県）バンデイラに集まり、グルメ・文化・音楽・伝統を組み合わせた祭りを通じて伝統的なガリシア風エンパナーダを讃えます。

8月の第3土曜日のバンデイラは、ガリシアグルメのなかでも特に高い人気と知名度を誇る、あるレシピの熱狂的ファンを何千人も迎え入れるために、大々的に飾り立てられます。そのレシピとはエンパナーダ。1974年以来、さまざまな形や味をしたエンパナーダを味わおうと、地元の人々や世界中の観光客がこの重要なイベントに集結します。街中に漂う香りが食欲をそそります。フィリングには、肉、マグロ、タコ、タラとレーズン、ホタテといった種類があるほか、甘いエンパナーダも用意されます。各家庭や各飲食店に独自のレシピがあるため、この祭りでエンパナーダを味わうということは、ガリシアの本場の味を巡るツアーに参加するようなものです。さらに、最高のエンパナーダを表彰するコンテストが開催され、集まった資金は慈善目的に寄付されます。祭りのクライマックスは土曜日ですが、祝典自体は数日間にわたって続き、同好会や近隣住民、旅行者が参加できるアクティビティが開催されます。バグパイプ、伝統的なダンス、この地域の典型的な衣装などを含む民俗音楽の生演奏をお楽しみください。また、地元の工芸品のブースでお土産を購入したり、地元産のワインを試したりすることもできます。