これらは、自然の中での感動と挑戦の愛好家のためのプランです。キャニオニングや、ジップライン、ラフティングといった屋外でアクティビティを楽しむためのアイデアをご紹介しましょう。しかし、自然の中での感動がすべて体力を必要とするわけではありません。たとえば、四輪駆動車でのルートや、奇跡的な自然地帯を気球で飛行するのはいかがですか？
なぜならスペインは、年間を通じて多くの地域で1日の平均日照時間が非常に長く、気温も穏やかだからです。なぜなら、スペインには多様で魅力的な山脈が縦横に走っているからです。なぜなら、スペインの自然はスポーツを実践するのにぴったりの環境だからです。現にスペインは、世界的にも、最も多くの地域がユネスコの生物圏保護区に登録されている国です。スペインの自然は、緑豊かな森林から砂漠や火山地帯、川や渓谷から険しい崖や高い山々まで、非常に多様です。これらのアクティビティのほとんどは、専門の会社または公認のモニターを介して行うことが必須ですのでご注意ください。そうすることで、楽しんだりその環境を味わったりするだけでなく、それを可能な限り安全な方法で行えるようになるからです。
キャニオニングをするのに最適な時季は春と夏ですが、秋でも楽しめます。スペインにはキャニオニングができる地域がたくさんありますが、特にグアラ山地峡谷自然公園（アラゴン州ウエスカ県）はヨーロッパで最も渓谷が集中しているスポットのひとつであるため注目に値します。ほかにも、ピレネー山脈全域、そしてオルデサ・イ・モンテペルディド国立公園とロス・ピコス・デ・エウロパ国立公園近隣は、スペイン北部でキャニオニングができる定番のエリアです。スペイン中央部では、セラニア・デ・クエンカ自然公園やアルト・タホ自然公園（カスティージャ-ラ・マンチャ州）に加えて、エクストレマドゥーラ州北部のヘルテ渓谷、ラ・ベラ地域、ラス・ウルデス地域などが特に有名です。南部では、たとえばグラサレマ山脈自然公園（カディス）のガルガンタ・べルデのほか、ベルデ川（グラナダ）、トレベレス川（シエラ・ネバダ）、グアダルミナ川（マラガ）の傾斜部分がおすすめスポットです。
急流下り、またはラフティングは一年中楽しめますが、川の水量に左右されますので、事前に確認するようにしましょう。また、万人向けのスポーツなので、小さいお子様を対象としたプログラムがスペイン全土でよく行われています。スペインには、ヨーロッパにおけるラフティングで最も定評のある2つの川、ノゲラ・パジャレサとノゲラ・リバゴルサーナがリェイダ（ピレネー）があります。その他、ピレネー山脈で盛んな地域は、ウエスカのシンカ川、ガジェゴ川、エセラ川、アラ川です。このエリアでは、雪解け（3月と4月頃）から10月までがおすすめの季節です。ガリシア州にはミニョ川があります。特にアルボの町を通過する部分は、とても楽しく難易度も低いため、ラフティング向きです。カンタブリア州とアストゥリアス州で一番のおすすめは、アルト・エブロとピコス・デ・エウロパ国立公園の近くを流れるカレス川とデバ川です。
スペインで最も内陸部にあるエリアでは、フカル川をはじめ、クエンカ（カスティージャ-ラ・マンチャ）とバレンシア州を通って流れるカブリエル川や、アビラとサラマンカ（カスティージャ・イ・レオン）にまたがるグレドス山脈などでラフティングが盛んです。アンダルシア州にもラフティングに最適な水流があります。例として、グアダルキビール川上流（主にハエンを通過する流域）、コルドバ県のヘニル川中流、アルプハーラ・グラナディーナ地域のグアダルフェオ川の中流などが挙げられます。これらはラフティングが最も盛んなスポットの一部ですが、急流下りはスペイン全域で行うことができます。
アドベンチャーパークとは自然の中に囲いを作ったスポットのことで、ジップライン、アーチェリー、オリエンテーリング、ロッククライミング、サバイバルゲーム、木の上のロープパークなど、アクティビティ満載のコースが用意されています。屋外でマルチアドベンチャーづくしの1日を楽しむのにぴったりです。また、そのほとんどに、小さなお子様たちのために特別に設計されたプログラムのご用意があります。
アクセスが困難か、または大きく広がった険しい風景に深く入り込み、四輪駆動車でアドベンチャーを行います。正式に認可されたトレイルに沿って、全国各地に組織化されたルートがあります。その他、四輪駆動車で発見できる非常に興味深い風景としては、ナバーラ州のバルデナス・レアレス自然公園の半砂漠やエブロ川デルタ地帯自然公園（カタルーニャ州）の平地があります。
スペインで自然地帯の上空を飛行する。最良のオプションの1つは、気球での飛行です。騒音もなく、のんびり風に案内してもらう、そんな飛行です。もし鳥のように感じたいとお考えなら、スペインのほぼ全域で気球飛行ツアーが行われています。カスティージャ・イ・レオンでは、4月から10月の間、モンターニャ・パレンティーナ、フランス山脈、サビナル・デ・カラタニャソル、アリベス・デル・ドゥエロといった地帯の上空を飛行するたくさんのオプションを見つけることができるでしょう。一方、カタルーニャでは、カタルーニャのピレネー山脈を空から眺めたり、イベリア半島で最も火山が集中しているラ・ガロチャ地方のオロト渓谷の火山風景を眺めたりと、さまざまな選択肢があります。別のオプションは、ラ・リオハ州の長く延びるブドウ園上空を気球で飛行し、彼方にあるピレネー山脈を見渡すというものです。あるいは、アンダルシアやトレド（カスティーリャ・ラ・マンチャ）のオリーブの木やオークの畑の上かもしれません。海を見下ろす飛行をご希望の場合、コスタ・ブラバ、マヨルカ、バスク州、バレンシア州などで幅広いオプションのご用意があります。ちなみに、飛行開始は早朝が最適であることをお忘れなく。
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