ロス・アルグエジョス生物圏保護区

2005年にユネスコにより生物圏保護区に指定されたロス・アルグエジョスは、カンタブリア山脈の生態系の代表例です。

アルグエージョスはカスティーリャ・イ・レオン州、レオン県北部の中央部に位置し、ベガセルベラ、カルメネス、バルデルゲロスの各自治体が含まれます。 そのユニークさは、美的価値と科学的興味が融合した景観にあります。現存する洞窟の多くに重要な生物多様性が見られる一方で、峡谷やカルスト地形により、海のすぐ近く、かつ比較的標高が低いところで高山生態系を示すヨーロッパでも唯一の事例として、「カンタブリア山脈の造山プロセス」を理解できます。ロス・アルグエジョスのその地形こそが、主な魅力なのです。特に洞窟探検ファン向けには、バルポルケロ、ジャマサーレスやバレドのような目を見張る美しさの洞窟に加え、狭い鍾乳洞や峠道、そしてベガセルベラやバルデテハの瀑布のように印象的な峡谷がお勧めスポットとなります。多数の空洞と亀裂のおかげで、イベリア半島に生息する26種のコウモリのうち15種がこの狭い地域に生息することが可能になっています。また、猛禽類も代表的です。